榊いずみ、ライブDVD&CD
「25YEARS AROUND」を5/13(日)発売!
「榊でも、橘でもなんでもいいじゃんか!
いずみです!今日は楽しんでね!」
榊いずみは、咲き誇る大輪の華ように笑いながら、叫んだ。25年の間に結婚して名字が変わったことで、彼女の音楽が変わったという人もいた。橘いずみでも、榊いずみでも何も変わっていない。それは、彼女が記念となる25周年ファイナルライブの挨拶として選んだ言葉の意味だった。何も変わっていない。変わっていないどころか、今が最高でしょう?そんな思いと共にはなった言葉は、それは彼女の大きな自信に裏打ちされたものだった。
1992年ソニーレコードから橘いずみとしてデビューし、2017年に25周年を迎えた榊いずみ。一年を通して敢行されたツアー「25YEARS AROUND」。そのファイナルになる2017年12月17日、渋谷TSUTAYA O-WESTでのライブを余すところなく収録。DVD、CDとともにアンコールを含め、24曲全て収録(DVD,CDとも別Mix、別Mastering)。そしてなんといっても榊いずみファンの熱い投票により決まったセットリストはどこを取っても待ち望んでいたライブ音源と映像にあふれている。そしてゲストのABEDON、中村 中の唯一無二の素晴らしいパフォーマンスがまたライブに華を添えて、榊いずみの魅力を存分に引き出している。たくさんの若いミュージシャンたちにミュージシャンズミュージシャンとしてその名を挙げられる榊いずみ。その魅力をこのDVDとCDで体感してほしい。ただのアニバーサリーライブではなく、ここにあるのは今現在も躍動しつづけるミュージシャンの姿である。記憶の片隅に埋もれているわけではない。どこにもいない、誰にも似ていない。そんな榊いずみの音楽を今また感じて欲しい。この声を聴けば、誰もが心を鼓舞され、そして心を深いところで掴まれることだろう。この声こそが、榊いずみなのである。
参加ミュージシャンは、長年彼女と一緒に音楽を作り続けているバンド、Guitar佐藤亙from.Beadroads、Bass隅倉弘至、Drum末藤健二、そして佐藤亙率いるBeadroadsのKeyboard、若槻昌子。最後のメンバーとしてViolin、チーナの柴由佳子。奇跡のようなパフォーマンスはバンドによるところも大きい。何年も前の楽曲が今の音として存在しているのは、音楽監督・佐藤亙の類いまれなるセンスに彩られているからだろう。橘いずみ時代の曲のダイナミズムを壊さないアレンジ、そして榊いずみになって発表したロックと詩の完成形ともいえるハイクオリティーな楽曲とを見事に融合させた。
映像のプロデューサーとして、榊いずみの夫である榊英雄がクレジットされている。映画監督である榊英雄が見つめた榊いずみ。一本の映画のようにこちらに迫ってくる。「彼女は妻であり、クリエーターとして尊敬する人物である」とかねがね語っている彼の感性が、また新たな榊いずみ像を生み出した。監督 / 編集は、映画、榊組のカメラマン、小島悠介。若い彼の目で切り取られた映像は斬新であり、先入観のない新しい魅力に溢れている。
「わたしの25周年ライブ!という感じで何かいいパフォーマンスをしなければと、どこか気負いがあったんですけれど、実際ステージに立ってみて感じたのは、来てくれたみなさんもそれぞれの25周年を感じながら楽しんでくれているなぁと。もはや橘いずみも榊いずみもみなさんの人生の中のひとつなんだなぁと思いました。みんなで楽しもう、そういう夜になればいい。同じ時間を楽しんでくれているみんなの笑顔が饒舌なお祝いの言葉でした。感謝の気持ちでいっぱいです」。25周年ファイナルライブで見た大輪の華のような笑顔。そんな笑顔で、榊いずみはそう話してくれた。