10. 足跡
ティーンエイジャーが歌ってもおかしくないラブソングが作りたい。でも大人の女が歌うと、もっと色んな背景が見えたりして、深くなるような作りにしたい。まっすぐにみつめてね、ってちょっと恥ずかしい(笑)。でもそこが好き。
この歌は、実は前のバンドで軽くセッションしたりして、かなり歴史が古い曲(このアルバム比)。前のバンドには隅倉くん、オセロケッツまるちゃん、時武ちゃんがいたなぁ。ふたりにはしばらく会っていないけど、元気かな。
この歌はなぜかPVのイメージがとてもあって、最後は海岸(砂丘みたいなところ)を歩いていく家族の影と足跡。風に消えていく足跡。
過去なんてもちろん、今ですら、付けたはなから、どんどん足跡は風に消されていっているんだろうなと思う。だからこそ、踏みしめているこの一歩を、本当に大切に、歩いて行きたい。
レコーディングはFamily Treeと同じ日に、麻布十番スタジオファインにて。
11. Family Tree
結婚という大きな出来事があって、この曲は出来ました。
最初は、サイトのコーナー、IZUMAGAに書いた「Family Tree」という小説が元になっています。結婚するということを、どうやってみなさんにお伝えしよう? あれこれ考えたあげく、短編小説みたいな体裁で書いてみようと思いました。幸か不幸か、作品として出来が良かったので(笑)、発表します!みたいな感じにはならなかった。でも勘のよい人なら、分かったと思います。
愛する人の名を、大きな樹にナイフできざむ。そんなイメージ。ファミリーツリーとは、家系図という意味もあります。どんどん子供が増えていけば、どんどん大きな樹に成長していく。
この曲も、早くからライブで披露していました。最初はとても照れくさかったのですが、曲の強さに、そんなこと言っているヒマはなくなってしまいました。ホントに、強い曲。実は、自分の結婚パーティーでも歌ったのです。歌を歌う本当の意味って、こういうもんだなーと深く思いました。
レコーディングは、ライブで相当こなれていたので、スムーズに、しかも全員が同じベクトルで曲と向かい合った瞬間が残せたと思う。でもね、この曲、何度演奏しても、全然違う顔を見せたりする。手強い、すごい。
この曲が出来てよかった。「榊いずみ」として、一番伝えたいものをちゃんと残せた気がします。みなさんにも、同じように愛される曲になることを祈ってます。