8. Name

 一番、今までのわたしらしい曲ではないですか? 詞を考えている間、なんとも言えない閉塞感に包まれ、体調が悪くなりそうだった。すべての焦りを凝縮したような。でもこんなふうに生きている人は、きっとたくさんいる。どこにも根をはれず、自分を好きになれず。

 アレンジはワタルくんが、プリプロ段階でかなりつめてくれました。U2ばりのかっこいいオケ。都会のヒリヒリした感じ。コーラスはボコーダーのような声を、生でやってます。

 あ、そうそう、実はこの曲、もともとライブのみで長い間やっていた「ピカピカ」がもとになってます。懐かしい。

9. My Little Jealous

 星虹でのレコーディングも一山越えて、リズム隊のふたりと、エンジニア吉満くんは帰京。ワタルくんとふたりで残って、アコースティックな一曲を作ろうとトライ。どんな曲にしようか、その場であれこれ考える。
レコーディングの疲れもピークにさしかかって、かわいい愛猫「りょくさんの歌」をさらーっと作る。あまりにストレートで、童謡みたいな曲に、ワタルくんも気を使って「ファンクラブイベントとかで歌うとよさそうですね」という、史上まれなコメントが生まれる。どんな歌や?!(家事をしながら、いまだに鼻歌ではよく歌う、りょくさんの歌)

 ふがいないわたしを見かねて、じゃあ一緒に作りましょう、とワタルくん。結局、美しいメロディーはワタルくんが作り、一晩おいて、詞を考える。嫉妬心、みたいなことが頭に浮かんできた。かわいいやきもち。女のやきもちはもうちょっとどろどろしていて、美しいメロディーとはアンバランスになりそうなので、男の人の歌にしてみました。こんな事思う? とワタルくんにインタビューしたところ「・・・すごく思う、特にメールのくだりが・・・」とおっしゃってました。もうひとり、星虹に残っていた男性、シェフ兼ドキュメンタリー監督兼旦那の榊さんに聞いたら「思わないよ、ぜんぜん」とまさに、この歌の主人公みたいな子供っぽい感じで答えてました。

 ワタルくんは全ての曲に渡り、プレイ、エンジニアリングに大活躍!後輩のMGちゃんが手伝いに来てくれて、音を録ってくれたり。楽しかった。