5. LDK

 この曲は、星虹で「曲を作らねば!」と底力で作った曲です。結果、アルバムの中でも、隠れたテーマみたいな曲に仕上がりました。大好きな曲です。
(この曲が生まれる瞬間は、6月発売、ライブDVD「2006」の特典映像におさめました。こんな奇跡みたいな映像、なかなか見れないぞ!!)

 メロディーが生まれた時、涙が出てきました。メロディーから誘われるせつない情景(具体的な言葉は、そのときは生まれていないのだけれど)に、自然と涙が。夕方、バンドのみんなに披露すると、みんな無言で、それぞれのLDKの世界に入って、それぞれの楽器を奏ではじめました。いい曲の手応えって、こんな感じなのです。みんな言葉で余計な事を語らないっていうか。曲の強さなんでしょうね。詩もその夜に、全部完成。今考えても、奇跡のような一日でした。小淵沢のいい空気、やわらかな風。すべてが必然でそこにあった気がします。

 戻る場所がある。ひとりでいるときには「家」(「部屋」のほうが近いかな)の威力をそんなに感じなかった。外にいても、家にいても、安らがないっていうか。一日が終わって、待ってくれている人におかえり、ただいまと声をかけ、今日あった色んなことを浄化する。そんな単純なことが、こんなにも自分を強くする。根っこってこういうことなのかな。それが愛する、揺るぎない家族だと、なお素晴らしい。こんなつまらない自分だけれど、待っていてくれる人がいるすごさ。  演奏、みんなかっこいい!ワタルくんの重ねまくったソロもいかす。でも一番すごいのは、末藤くんのギロ。あれ、機械じゃないんですよ。しかも、一発!
終わった後、涼しい顔でスタジオから出て来て「燃えるなぁ・・・」とぼそっとおっしゃってました(笑)。

 朝までかけて、ミックスダウンをしてくれた吉満くん、どうもありがとう。レコーディング中に、吉満くんのいねむりを発見するのが楽しかったです(笑)。