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やっぱりね。

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ベランダ猫B、前髪ちゃんはダンボールのベッドがお気に入り。

ダイソーで買ったすのこを敷き、その上にダイソーで買った断熱アルミ、仕上げにダイソーで買ったペンドルトン似の毛布で作ったやつ。ベランダにくる猫さんはおよそ3〜4匹いるのですが、みんなで奪い合って寝床にしてくれている。聞こえは悪いけど、罠をしかけてかかったような達成感がある。そうか、そうか、気持ち良いだろうとほくそ笑む。でも基本はみんな野良猫なので、窓を開けたり洗濯物を干したりするたびにびくっと起きてすすすっとベランダのはしっこに行く。ひととおり人間が仕事を終えると、いそいそとベッドに戻っていく。いつまでたってもビクビクしているから、一度もどの猫ちゃんにも触ったことがない。

触りたい。めちゃくちゃ触りたい。

一度、ベランダ猫Aのふーちゃんは不用意に後ろを向いてくつろいでいたので、背筋をすすすっと触ったら飛び上がってシャーっと怒り狂った。いいと思ったのにだめだった。

この前ハワイでイルカと一緒に泳ごうというツアーに参加した。とても素敵なガイドの女の子に会えたり、イルカの大群を10メートル下に見て大興奮したりした。とてもいい時間だったのだけれど、なにかがやっぱり物足りない。やっぱり触りたかった。今更ながら、触るという不可侵地域に入り込むには相当の許しがいるんだなぁと思う。許しっていうのはなんだかなにかに認められたような優越感なんだろうな。

ここは財力にモノを言わせて、おいしい猫カリカリでなんとか振り向いてもらおうと画策しているのだれど、窓を開ければいまだに耳は、ふせっとなったまま。いいじゃないかよ〜さわらせてよ〜と半泣きのおっさんみたいな気分で、それでも触らせてくれない猫たちの、ふわふわした毛並みをなでなでするエグゼクティブな日々を夢見ている。

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